
賃上げに取り組む事業者の支援強化など ものづくり補助金(第14次締切分)
「ものづくり補助金(ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金)」第14次公募公募要領が公開されています。今回から大幅な賃上げに取り組む事業者に対して補助上限額が引き上げられ、グリーン枠の拡充など変更されている点があります。
「新しいシステムをつくりたい、新たな事業を展開したい、最新設備を導入したい」と考えていらっしゃる先生方、ぜひご活用ください。
ものづくり補助金とは
ものづくり補助金は、中小企業や小規模事業者などが革新的サービス開発・新商品開発・生産プロセスの改善に必要な設備投資などを支援する補助金です。
補助率は1/2もしくは2/3で、補助上限額は750万~5,000万円となっています。
(補助率や補助上限額は申請枠や従業員の人数などによって異なります)
通常枠
革新的な製品・サービス開発または生産プロセス・サービス提供方法の改善に必要な設備・システム投資などを支援
【補助上限】750万円~1,250万円 ※従業員数によって異なります。
【補助率】1/2、小規模事業者など2/3
回復型賃上げ・雇用拡大枠
業況が厳しいながら賃上げ・雇用拡大に取り組む事業者が行う、サービス提供方法の改善に必要な設備・システム投資などを支援
【補助金額】750万円~1,250万円 ※従業員数によって異なります。
【補助率】2/3
デジタル枠
DXやデジタル技術を活用した生産プロセス・サービス提供方法の改善による生産性向上に必要な設備・システム投資などを支援
【補助金額】750万円~1,250万円 ※従業員数によって異なります。
【補助率】 2/3
グリーン枠
温室効果ガスの排出削減に向けた設備投資などに取り組む事業者を支援
今回からエントリー類型、スタンダード類型、アドバンス類型が設けられています。
温室効果ガス削減の取り組み内容によって、申請類型が設けられ、従業員の数によって補助上限額が設定されています。
【補助金額】750万円~4,000万円 ※類型や従業員数によって異なります。
【補助率】 2/3
補助要件と補助対象経費
【基本要件】
以下を満たす3~5年の事業計画の策定と実行が必要です。
・事業者全体の付加価値額を年率平均3%以上増加する
・給与支給総額を年率平均1.5%以上増加する
・事業場内最低賃金を地域別最低賃金+30円以上の水準にする
なお、「回復型賃上げ・雇用拡大枠」「デジタル枠」「グリーン枠」この基本要件に加えて、それぞれ要件が設けられています。
【補助対象経費】
・機械装置・システム構築費
・技術導入費
・専門家経費(本事業の実施のために依頼した専門家に支払われる経費)
・運搬費
・クラウドサービス利用費
・原材料費
・外注費 など
賃上げを行う事業者の支援を強化
なお、今回から、大幅な賃上げに取り組む事業者については、従業員数に応じて、各申請枠の上限から最大100万円~1,000万円補助上限額が引き上げられます。ただし、回復型賃上げ・雇用拡大枠、各申請枠の補助金額の上限額に達しない場合、再生事業者、常勤従業員がいない場合は、活用が不可となっています。
基本要件に加えて次の3つの要件を全て満たす3~5年の事業計画の策定が必要です。
・給与支給総額を年率平均1.5%以上増加に加え、さらに年率4.5%以上(合計で年率6%)
・事業場内最低賃金を地域別最低賃金+30円以上の水準にすることに加え、年額+45円増額
・応募時に上記の2つの達成に向けた具体的かつ詳細の事業計画の提出
申請の受付は3月24日から
申請は3月24日(金)17時から4月19日(水)17時までとなっています。
【申請方法】
申請は電子申請システムのみで受け付けとなっています。申請には、GビズIDプライムアカウントの取得が必要です。
詳しくは、下記のHPをご覧ください。