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歯科ディーラーから見た今後の歯科業界|地域医療を支えるパートナーとして

それぞれの歯科医院で異なる解決すべき問題

今後の歯科業界の5年予測を歯科ディーラーの立場から考えると、その歯科医院の開業されている状況により、抱える問題は異なると考えられます。例えば、開業30年の先生と開業1年目の先生とでは大きく見方が変わってきます。歯科医院の継承問題、大きくされたい先生などは代診の問題、歯科材料のことを考えると金属の高騰問題、歯科補綴物を作成する歯科技工士不足問題、歯科衛生士や歯科助手などの人材育成問題、労務管理の問題。このように先生の考えなければならない問題は、私が営業を始めた20年ほど前に比べて多岐にわたっている状況となっています。

それぞれの専門分野の先生とお話をする機会がありますが、これらの問題を解決するには、短時間で済むような軽い事柄ではないと考えています。これからの5年はこういった問題に直面するであろうということを考えながら、歯科医院を経営していかなければならないと思います。例えば、診療報酬に関わることについて変更などがあった場合、その事柄について掘り下げて検討し、実行に移すかどうか真摯に取り組むことが必要です。

先を見通した設備投資を

よりよい歯科医療を提供するためには、単に器材や材料をよりよくするだけでなく、その機材を使いこなす人材の育成や説明できるスキルの向上も大事なことであると思います。最近では口腔内スキャナの導入でも、先生の診療スタイルにいかに取り入れることができるのかという問題についてはあまり触れられずに、機能やできあがったものだけに焦点が置かれていることもあります。その口腔内スキャナを導入することで今までの診療スタイルをどのようにしていくべきかを導入段階できちっととらえておかなければ、宝の持ち腐れになることもあるでしょう。

このような調整役をするのが我々歯科ディーラーだと思います。先生の診療を定期訪問で拝見させてもらっている我々ならば、先生のこれから導入されることによって起こる問題が何かを、スタッフや先生と一緒に考え情報を共有して改善していくことで、職場環境をよくし、歯科医院のホスピタリティーの向上につなげ、その結果、その歯科医院が地域医療に貢献できることが私の務めでもあると思っています。

第三者の視点も大切に

開業年数など、開業されている状況に応じて考える事が違う中、問題が可視化されていれば、問題解決に向けて進めていけばよいですが、可視化されていないこともあります。それを第三者に指摘してもらえる関係性を作っておくことも非常に大事になってくるのではないでしょうか?

我々歯科ディーラーは日々先生のところに定期訪問させていただいておりますが、日々問題が起きて、それを解決されている様子を拝見しております。先生の診療に対する熱意やスタッフさんへの指導もお見受けします。時代に合ったことなのかどうか自問自答されている先生の姿を見ていると、より一層人材育成も大事なのではないかと思う今日この頃です。

医療連携や高齢化が進むことによる歯科医院の在り方がますます問われていく時代に突入するのではないかと思います。 

先生が考えなければならないこと、人材確保や機材の選定、診療スタイルの確立に労務管理、さらに給与計算や服務規律などなど、毎月にかかる事柄、毎年にかかる事柄、毎日にかかる事柄があると思います。それらを人に任せるのか、自分でするのか、自分でされていたらいくら時間があっても足りません。関係が深い歯科ディーラーの我々がよい提案をできることが、お互いにとってよりよい関係性なのだと思います。

先日、器械室のコンプレッサーやバキュームの点検をメーカーさんと回りました。その中で夏の暑さが年々増していき、器械自体の負担も大きくなってきています。定期点検によって歯科医院の診療を止めずに済んだ事例もありました。器械の故障に繋がりかねないことを事前に防ぐことも、歯科ディーラーの役割だと思います。

歯科ディーラーゆえに先生との距離が近すぎず遠すぎず、先生の地域医療に役立つ歯科ディーラーでい続けたいと思っている次第です。今後もコツコツと、歯科業界にとって役立つことを、毎日起きる問題について解決していく所存です。お読みいただきありがとうございました。

著者:大島 英嗣

株式会社デントオール

歯科器材ディーラーとして定期訪問し、愛知県内の歯科医院、歯科技工所のお手伝いを主とした営業マン