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立地は幹線道路沿いなのか?開業立地の裏話

確かに流行っている確率が高いと思いますが、立地の効果もありますが「集患戦略に重きを置いている院長」が多いため、結果的に幹線道路沿いの診療所は流行っているのだと思います。

つまり、経営に前向きな院長は幹線道路沿いに開業しつつも、最初から看板もウェブ広告も内覧会もしっかりやっており、職員育成も積極的にされているので結果が出ているのだと思います。

逆に「幹線道路沿に出したのに全然患者数伸びないよ」とおっしゃる院長にも出会います。

持っている土地が路地裏でも大丈夫ですか?

通りすがりでの認知度が低いため、目立つ場所に比べると新患数に影響はあるかと思います。
しかし、路地裏でも大いに患者数が伸びている診療所もあります。
問題は「どうやって認知してもらうか?」という戦略を持つことだと思います。

意外とシンプルな方法なのですが、やっていない先生が多くいらっしゃいます。
幹線道路よりも安く手に入る分、しっかりと自院に誘導する広告予算を取ることをお勧めしています。
例えば、幹線道路から誘導する大きな看板を設置する、検索したら当院が出てくるリスティングやMEOと言われるWEB広告などです。

隠れ家的でおしゃれな診療所の落とし穴

路地裏について、少し余談です。
私の経験上ですが、もし開業3年以内にある程度の売上を達成し、借入金の返済も安定、生活水準も勤務医よりも超えていく目処を立てたいという目標の優先順位が高い先生には、「隠れ家的なおしゃれな診療所」をお勧めしていません。

少し路地裏で閑静な住宅街、おしゃれな建物の周りを植樹で雰囲気をつくる。
ロゴもデザイナーズカフェのような、すぐには読めない。

こうした診療所には残念ながら、「経営改善」という立場でお会いすることが多いです。

もちろん、最初からブランディングがしっかりされ、実は広告戦略もされている成功パターンもたくさんありますが、「(戦略的ではない)おしゃれ=何屋か分からない」この図式は根強いと感じています。

ちなみにですが、元小売店、元外食産業出身としては、「戦略的なおしゃれ」があります。
ですが、医科、歯科を担当する建築士さんや不動産屋さんはマーケティングのプロではありませんので、先生の想いを形にしても「経営的に成功するかどうか」は別の様に思います。

これだけは外せないのは「人口」

立地について問い合わせがある時に、いくつかのポイントを調査します。
その中でも1番に把握するのが「人口」です。

人口には昼間人口(仕事などで昼にいる人口)と夜間人口(住んでいる人を指す)という指標があります。
都会や通勤道路として交通量が多い場所は昼間人口を重視し、地域密着型やかかりつけ医を目指す場合は夜間人口を重視しています。

リース会社さんや会計事務所、メーカーさんに頼むと「診療圏調査」をしてもらえます。その時に話題になるのは「1日当たりの患者数」に目がいきがちですが、私は真っ先に「人口」を把握します。

また、診療圏調査 の見方については記事を書きたいと思います。

本日は「幹線道路沿い」という呪縛をお持ちの先生に選択肢が広がる話であればと思います。
ご参考にしてください。

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著者:大谷 武史

トゥモロー&コンサルティング株式会社 代表取締役

人生の豊かさを向上することで職場を良くし事業を成長させる、事業戦略と組織戦略をかけあわせたコンサルティングを大切にし創業12年。2021年3月まで大学の非常勤講師としてゼミを持ち組織×事業を研究。

もともと日本一周を車で行ったりと地域社会に興味があり、現在は2拠点生活を目標にしている。