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【職員に聞いた】5年以上の定着職員に理由を深掘り!|働きやすい職場づくり

 多くの院長から「働きやすい環境・定着環境にするには?」とご質問を頂きます。職員の給与が高い、仕事内容に満足している、人間関係が良好など改善に向けて色々と考えられていると思います。

働きやすい職場や、長く勤めたい職場は職員の定着率を高め、業務の質や効率、患者さんからの安心や信頼など経営に大きなメリットがあると考えられています。

例えば一人の採用にかける時間やお金は、経営に大きな影響与えかねません。仮に、採用後1年未満で離職者が出た場合、その損失は看護師の場合、約480万円と言われております。


今回、実際に勤続5年以上の職員の方数名に本音を伺いました。勤務を長く続けるための職場環境の一例を知ることができましたのでお伝えしたいと思います。

職種問わず、「人間関係」と「勤務体系」に満足している

 今回、勤続5年以上の看護師さん、放射線技師さん、医療事務さんなどに話を聞いてみました。

ここで如実な結果として出たのは、やはり『人間関係が大切』という声です。仕事内容による違いは関係なく、職員間の人間関係に対する満足度の高い人が、勤続年数が長かったです。

医療現場の組織コンサルティングを行う弊社のコンサルタントは人間関係を良くするために、曖昧なルールは見える化し、雑談などのコミュニケーションが増えるように環境を整えていく事で成果が上がっていると話しています。

働きがいのある職場は、「女性を大切にする環境」が整っている

そして、もう一つの特徴としては勤務体系に関してもとても柔軟な職場であるということでした。

正社員とパート採用の両方を設けており、その人の勤務希望形態に合わせた選択ができるようになっておりました。

パート従業員の場合、週3~4勤務や帰省などによる1か月の長期休暇にも対応しておりました。

もちろん、採用時にそのようなシステムがあることをきちんと伝えることが大切です。そうすることで、ミスマッチング(雇用者と従業員との間で雇用契約の齟齬がでてしまうこと)を防ぐことに繋がります。

特に女性が多い、看護師さんや医療事務さんの中には、結婚・妊娠・出産・育児や介護、配偶者の転勤・単身赴任等が理由で、働けるのに勤務体系が理由で働くことを断念している潜在的なエッセンシャルワーカー(必要不可欠な人財)の方が多くいらっしゃると思います。

能力も気持ちも高いのに、そのようなことが要因となり働けない労働力をうまく雇用して活用することが、結果的に医療経営としてもプラスになると考えられます。

このように職員の方々のワークライフバランスや価値観を考慮した勤務負担の軽減は定着環境を生み出すことが見えてきました。

「待遇(金銭)」は定着の大きな理由にはならない?

 今回伺った中で満足度が低く出たのは、「待遇」面です。

待遇とは、給与などの金銭的な満足度を指します。総じてその満足度は高くありませんでした。

その職場における、待遇以上の人間関係の良さであったり、柔軟な勤務体系が整っていることから、職員が長く働き続けたいと思うことに繋がるかもしれないということでした。

職員を定着させたり、不満を減らすために院長から“まず報酬をあげれば良いか?”と仰られる方も少なくありません。しかし、お金では代替できない人間の幸福度について病院やクリニックもウェルビーイングという観点を大切にするのもよいかもしれません。

マズローの欲求においても、安全が満たされる欲求(職場での心理的な安全・一定の給与)の上位に承認欲求(認められて給与が上がる)があります。

またGoogleからも、最も成果が高いのは心理的安全性が高いチームであると発表されています。

そのため、安全欲求が満たされない限り、報酬を上げても離職者は出てしまうということが考えられます。

まとめ

いかがでしょうか。働きたい条件よりも、働き続けられる環境を整えることが、長く勤めてもらう鍵なのかもしれません。

そして職場内での人間関係を良好にするには、職員間だけでなく院長先生とのコミュニケーションによって職員の価値観や大切にしたいことを知り、職場環境を整えるなどのフォローもとても求めらているように感じます。

定期的なフォローアップ面談や、研修などは従業員満足度(ES)を上げられる良い手段だと思います。

また本マガジンの発行元であるトゥモロー&コンサルティング株式会社でも、マネジメントをするにおいて院長先生やマネージャー職の方々のサポートを行うことができるツールなどを展開しています。

ご興味がある方はぜひご連絡ください。

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著者:IGYOULAB編集部・西園寺

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