開業医の資産形成は実はすごい|院長たちが行う資産運用のあれこれ(後編)
院長から「他の先生たちは、どんな資産運用をしているの?」というご質問をいただきました。前半の記事では、節税についてや、運用方法として保険や共済についてお話しました。今回は運用方法などについてさらにお伝えしていきます。
多くの先生が行っている資産運用や、どのような考えで運用方法を選ばれているのかをご紹介したいと思います。いずれもノーリスクではないことを認識していただいた上で、自己責任の範囲内で参考にしていただければと思います。
運用方法をどう選択するか
ここからは入ってきたお金をどう運用していくかというお話です。
保険・共済
前回の記事でもご紹介しましたが、ローリスク・ローリターンなのは保険です。以前多かった生命保険は経費化することが難しくなり、注目度は下がりましたが、保険に詳しく、多数の商品を扱っている代理店や税理士さんなど情報があるところに聞いていただくと、よい情報を得られるかもしれません。
また、小規模企業共済や経営セーフティ共済などの「共済」があります。節税にもなり、経営者としての安心を確保するものもありますので、開業初期の先生は抑えておくのも重要かもしれません。
保険や共済も多くの先生がされています。
株・債券・為替
ここからはリスクが上がってきます。
自身で株や債券を買うこともあれば、投資信託のように、お金を預けて運用してもらうこともあります。国が推奨しているiDeCoやNISAは、ローリターンではありますが節税効果があるので注目されています。少額から始められ節税効果があるかと思いますので、職員にもお勧めできるものかもしれません。
株・債券・為替については、毎月いくら、年間いくらと、金額を決めて行っている先生が多いです。
証券会社に大きな金額をお願いしている先生たちの中には、リターンだけでなく、なかなか予約のとれないレストランや宿泊が優先的にとれる、会員専用のレストランを利用できるなどといった証券会社のサービスに魅力を感じて、預けていらっしゃる方も多いです。
不動産・M&A
さらにリスクが高くなってきますが、不動産投資、不動産売買、M&Aつまり事業を買って、レストランや旅館などのオーナー業をされている先生もいらっしゃいます。
また、銀行など金融商品を扱っているところを通して個人ファンドのようにお金を貸すことや、投資家に募った資金などをもとに、タンカーや飛行機などを購入して、海運会社や航空会社に貸し、リース料が投資家に分配されるというオペレーティングリースなどもあります。
その他
ブランドのバック、高級時計、車などモノを買って価格が上がったら売るという方法があります。例えば高級時計を300万円で購入し、半年後に500万円になったら売却するということです。こういったハイリスク・ハイリターンのものを行う時は、短期間で判断・勝負されている先生が多いように思います。
こちらはハイリスクですが仮想通貨を購入するという先生もいらっしゃいます。また、デジタルデータの唯一無二な資産的価値を証明する技術として注目されているNFT(代替不可能なトークン)というものがあります。高額なデジタルアートNFTを活用した絵画が誕生し、注目度が上がりました。これは、仮想通貨で取引しています。NFTが資産という形で流行ってきたら、仮想通貨も一般的になるのではないかと考えています。
新しい情報を入手しながら資産運用を
資産運用に関しては、法律もどんどん変わっていく時代です。新しい情報を入手して、リスクを踏まえた上で、投資をしてどう回収するかを考えチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
今回は、「他の先生はどんな資産運用しているの?」というご質問にお答えしてきました。資産運用の方法は多岐にわたります。節税と保険を行っている先生方が多く、趣味の範囲で株をやっている先生が多いように思います。
ぜひ気になることがありましたら、得意な税理士さんに意見を聞いていただければと思います。
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