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簡単なのに効果が高い「傾聴型」の面談術で職員を伸ばす!

今回はオススメの書籍から医療経営にも役立つコミュニケーションスキルのヒントをご紹介します。聴く力がポイントになる面談。人と話をする上で意識すべきポイントとはどんなものでしょうか。

1on1ミーティングの可能性

今回ご紹介するのはケイト・マーフィーさんのLISTENという本です。この本では「聴く」ことの重要性を伝えています。

医療業界に限らず、大きなビジネススキルとして、そしてビジネスの仕組みとして用いられているのが「1on1ミーティング」です。この1対1の会話や対話が、相手の生産性や幸福度を高める一つの方法だと言われています。

書籍LISTENにも効果的な1on1面談を行う上でのヒントになることが書かれています。その中から診療所経営でも役立てられそうなキーワードをご紹介していきます。

先入観を捨てて相手の話に傾聴を

一つ目は「アドバイスをしようと思って話を聞き始めるとだいたい失敗する」ということです。

アドバイスをしようと思って相手と面談をすると、先読みをしたり、自分の思い込みが反映されたりしてしまいます。

価値観が多様化している中で、「相手の考えていること、思っていることを、そのまま受け止められること、受け入れられることが技術である」ということがLISTENでは書かれています。

相手がどんなに一生懸命話をしてくれても、自分の思い込みによって話をすり替え、自分の中に取り入れてしまう、その上で相手に話をしても、相手は「違う人の話」と受け止めてしまいます。コミュニケーションがうまくいかないどころか、人間関係が悪くなることもあります。

アドバイスをしようと思って話を聴くより、自分の思い込みを一度シャットアウトして、相手をそのまま受け入れ、理解しようと聴くことで上手くいくと書かれています。

脱!話のコントロール

話を聴くことがチームワークをよくすることに繋がりますが、コーチング、ヒヤリングなどを行う際に、リーダーはついつい話をコントロールしようと思ってしまうのではないでしょうか。

この本では、コントロールを手放した時に、はじめてチームワークの良さが生まれてくると言っています。「分かってもらおう、こう思ってもらうためにどうしたらいいか」と相手の話を誘導するのではなく、相手の話をこういう方向に持っていきたいという思いを手放すことで、より良いチームワークづくりに繋がると書かれています。

相手を受け入れる「間」の重要性

話をするときに大事なのが「間(ま)」です。

スマートフォンが普及し瞬時に返答が得られる時代となりました。そんな時代の中で、一秒ほど間が空いたら、「私、変なことを言った?」と不安に思う人が増えてきたようです。

そうではなく、間を大切にする、相手の話が中断し、考えている状態も受け入れることが重要だと書籍では指摘しています。

面談をしていると、「今話したいけど、我慢しよう」と思うことも度々あるのではないでしょうか。

聞くというのは「究極の我慢をするスキル」ともこの本では言っています。

現代は、SNSを筆頭に発信が重視されている時代ですが、「聴こう、理解しよう」とすることで、人間関係はよくなると言われています。

質問は好奇心を持って投げかける

相手に質問した際に、自分と違う意見が出てきたときに嫌悪感を抱くこともあるのではないでしょうか。それは「こういう解答が来たらいいなと」勝手に期待しているからです。

質問は期待でやるものではなく、「どんなことを考えているのかな、相手のことを知ってみよう」という好奇心を持って質問するとうまくいくということが書かれています。

聴くことは最高の知性。

人の話を聴くと自分の人生が豊かになり、聴くことが最高の学びだと書かれてます。

この「傾聴」を診療所経営においてもご活用いただければと思います。

詳しくはこちらの動画をご覧ください。

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