調査からみる病院を選択する理由は?情報収集は? |Part①ホームページ
病院を選んだ理由や、医療機関にかかる時、どのように情報を入手しているか、 患者さんの医療に対する認識や行動などについての調査結果が厚生労働省から公表されています。
今回は2回にわたって調査から見えるものとその対策について考えたいと思います。 Part①では、集患につながるホームページに着目します。
診療所を選ぶときの情報収集は?
今回の調査は病院がメインですが診療所においても参考になる部分があります。 1位の「医師による紹介」を除いて、2位以降は「交通の便がよい」「専門性が高い医療を提供している」「家族・友人・知人からのすすめ」 「医師や看護師が親切」「建物がきれい・設備が整っている」が挙げられ、診療所にも言えることだと考えられます。
医療機関にかかるとき「情報を入手している」人は、外来患者で約8割。 入手先は年代によって異なりますが、すべての年代で「家族・知人・友人の口コミ」が最も高く、「医療機関が発信するインターネットの情報」も高い割合となっています。 インターネット上での情報発信の重要性がみえてきました。
厚労省の調査結果の詳細は下記からご覧ください。
ターゲットに合わせたHPが効果が高い
来院につながった事例をご紹介します。40代から60代の患者さんを集めたいと考えた診療所では、見やすさや探しやすさを重要視して、主訴より病名表記に着目、初診時の手順などを明確にしました。 患者さん自身で病気を断定されている方も多く、また最近の新しい診療所はキレイで行くのに勇気がいると思われている理由もあるのかと思います。
小児と母親患者を集患したい歯科では、母親世代が知りたい内容(むし歯の治療方法は?先生の子どもの接し方など)にフォーカスし、口コミやシェアのしやすさを追求しました。 いずれも対象としたい年代の特徴をおさえてホームページづくりに取り組んだことで注目を集め、来院動機につながっています。 目的を絞って作成し、効果を測定し、短期間で修正するなど、 ホームページづくりに力を入れている医療機関では確実に効果が出ているのです。
解析ソフトから分かった人気のHPの内容とは?
人気のホームページのコンテンツを見ていきましょう。アクセスや診療時間、予約方法などの「ガイダンス」、 医療理念といった「方針」がわかりやすく書かれているもの、院長や職員の「人の紹介」はかなり多くの人がアクセスしています。
得意な治療や特徴的な治療についての紹介ページや、導入している医療機器やサービスによって 患者さんにどんなメリットがあるのかを紹介することでアクセス数や滞在時間を増やしています。
さらに、お知らせや医療啓発などの情報発信も検索されるためにも効果的です。 支持されるホームページの要素は「共感」と「便利さ」です。 今後はさらに動画やアプリなどの導入が進んでいくのではと考えています。
下記の動画では、逆効果になる要素などもご紹介しています。ぜひ参考にしてください。