Web時代こそ立地が開業スタートダッシュに大きな影響を持つ|対談あとがき
「クリニックばんぶう」を出されている日本医療企画さんの主催で、「患者が集まる開業場所の選び方」の著書で新宿駅前クリニック院長の蓮池林太郎先生と対談させていただきました。今回はその対談の振り返りと、蓮池先生の本をご紹介したいと思います。
東京都心でご活躍されている蓮池先生との対談を通して、弊社が専門としている地方・郊外型の診療所とも共通点があり、大変興味深く思いました。
これから開業するにあたって立地に悩んでいらっしゃる先生や、分院を出そうと考えられている先生に立地の大切さについて考えていただければと思います。
来院前に検索して診療所を決める時代に
スマートフォンなどで検索して診療所を選ぶ時代になりました。蓮池先生は医療SEOについて研究されていて、Webマーケティングに非常に強い先生でいらっしゃいます。
そんな蓮池先生が、立地に関する本を出されたのが大変興味深く、みなさんに共有させていただきたいと思いました。
以前は、診療所が通りすがりで目につきやすく、訪れようと思ってもらえることが大切なポイントでした。
現在は、スマートフォンなどで検索して行く場所を決断して診療所に行くという人が多くなりました。どのようにすれば検索してもらえるかという点が重要視されてきているのです。
いい立地の基準は?
これまでの好立地と言われる基準について振り返ると
・記憶に残りやすい
・認知度が高い
というのが一つのベースになっていたかと思います。
蓮池先生の本では、そこにプラスして、現在ではWeb検索をすることも含めて戦略的に考えられている大変興味深い内容となっています。
・乗降者数の多い駅
・郊外だとスピードを落として走行する車通りの多いところ
・ランドマークの近く
など人が認知できる部分が多いところが記憶に残り、Web検索に与える影響が大きくなっているということにも言及されています。
情報化社会の中で必要なスキルとは?
先生の対談で感じたことは、世の中では方法論が研究され、情報化社会に伴い、情報の入手がしやすい時代になってきたということです。
インターネット上や本などを通して、自分のタイミングで様々な情報や成功しているノウハウを得られるようになりました。
そんな時代の中で、どのようなスキルが必要になってくるのでしょうか。それは「多くの成功事例の中から自分がやりたい医療を叶えるには、どの選択肢、どの方法論がいいのかを見極める力」だと感じました。
「どんな医療をどのように提供したいのか」という経営者としての判断基準やコンセプトをしっかりと持っていれば、多くのことを吸収できると思いますし、今回の蓮池先生の本についても、都心部の話ではなく、地方でも活用できることを発見できると思います。
新患獲得が順調に行けば、早期に事業を軌道にのせることができるので、やりたい医療を叶えられたり、地域や患者さん、そして職員に早く還元したりすることにも繋がります。
ぜひ、どんな医療をどのような形で提供したいかを踏まえた上で、蓮池先生の本、そして対談をご覧いただければと思います。ご参考にしてください。
動画はこちらから
対談は月刊誌「クリニックばんぶう」の9月号に掲載予定です。
クリニックばんぶう
クリニックは立地で決まる!患者が集まる開業場所の選び方
著者:蓮池 林太郎
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