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医療経営の考えや院長の思いを明確に|代診医師が非協力的な場合どうすれば・・・

ある院長先生から

『代診の先生が非協力的で参画意識を持ってくれない』

という相談を受けました。今回はコンサルティングの中でご提案している方法をご紹介したいと思います。

要望したいことを“文字で”明確にしてみる

問題を解決していくために、まずは先生の「要望を明確にする」ということです。

例えば

「スタッフにもう少し優しい声かけをしてほしい」

「運営面で協力をしてほしい」   

などお伝えしたいことがあると思います。

勤務されている先生の医療を尊重している、退職されると困るということもあり、院長のみなさんのお話を聞いていると『強く言えない』という声が多く、多くの先生方が遠慮されている部分も大きいように思います。

その場合、口頭で要望を伝えるのは難しいのではないでしょうか。

先生に直接伝えることは角が立つと思われる場合は文字にして伝えることをオススメしています。

チームで医療を提供している診療所にとって、地域や患者さんからの信用を高めるためには、職員が同じ方向を向くことが大切だと思います。

「私が考える医療理念はこうなので、共感してもらえると助かる、合わせてもらえると嬉しい、力を発揮してもらえると嬉しい」ということを伝えてみてはいかがでしょうか。

そして、どのように診療所を運営したいのかという医院理念や、診療所の存在価値についての考えも明確にし、それに協力してほしいということを加えていただければと思います。

それでも非協力的な場合は“仕切り直し”も検討に

考えや思いを明確にしても難しいときは「仕切り直しをする」ということを勇気を持ってやっていただくことをオススメしています。

『医療理念、医院理念に沿って今後このように進めていきたいと考えていますが、協力してくれますか』と尋ね、ハッキリとした答えを聞くことが大事かと思います。

『それは私の考えと違うのでやめます』といわれるリスクもあるので、人が減っては困る状況では控えるなど職場の状況を見て判断が必要になります。

『今後3年、5年はこういう形でやっていきたい』と“医院の仕切り直し”という雰囲気で伝えると、『経営改革をするんですね』という受け止めも期待できるのではと思います。

そもそもこうしたトラブルを生じないようにするため

入職時に『うちはこういうやり方で医療を提供しています。共感・協力してもらえるなら一緒に働きたい』ということを伝えて、共感・協力しないという場合は「今回はご縁がなかったんですね」という判断をすることも一つ重要なポイントだと思います。

強気のように感じますが、今後のトラブルを防ぎ、相乗効果を生み出すためにも最初の入口も大切にしたいところです。

今回は、院長先生のご相談に対してご提案している内容を一部ご紹介しました。

先生方の要望を明確にして、状況に応じて仕切り直しも視野に検討してみてはいかがでしょうか。ぜひご参考にしてください。

著者:IGYOULAB編集部(イギョウラボ)

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