人口減少における人材確保について厚生労働省資料から垣間見れる新たな働き方の要望と課題
近年、働き方が大きく変遷し、柔軟性やワークライフバランスの向上など、多様な働き方が求められています。
厚生労働省が示した「人口減少社会への対応と人手不足の下での企業の人材確保に向けて」によれば、これらの要素が今後ますます採用市場において重要視される見通しです。
今回は、私たちIGYOULABの運営会社、トゥモロー&コンサルティングのコンサルタントの意見をもとに、この資料から読み取れる重要なポイントを共有していきたいと思います。
学生層の変化—共働き・育児への意向高まり
まず、報告書を見て驚いたのは、まだ結婚や出産をしていない学生層において、共働きが望ましいと考える割合が高まっていることです。
同時に、育児休業を取得して子育てに参加したいという意向も非常に高いことが明らかになりました。
特筆すべきは、男性で育児休業を取得したいと考える割合が女性と同程度に高いことです。
これは性別に関わらず、働く人々の中で仕事と家庭を調和させる新たな価値観が形成されていることを示唆しています。
就職条件の新たな志向
また、若者たちが就職を考える際に注目する条件も大きく変わってきています。
在宅勤務やフレックスタイム制、しっかりとした休日の確保が、求人に求められる新たな基準となっています。
これらは働き方の多様性と柔軟性を求める新たな志向を反映しており、雇用側もこれに応える必要性が高まってきていると言えるでしょう。
医療機関における労働力確保の課題
医療機関においても、将来の労働力確保の問題は深刻です。
実際にトォモロー&コンサルティングに寄せられる相談は、求人の戦略に関してどうすればいいかということがほとんどです。
しかし、本質的な解決には求人戦略だけでなく、抜本的な改革が不可欠だと思います。
抜本的改革の提案
以下に、抜本的改革のための具体的な提案を4つ紹介します。
・柔軟な診療時間の提供(昼休憩時間を撤廃し夕方までの診療時間を確保、オンライン診療の導入)
・スタッフの働き方の見直し(フレックスタイム制度導入やローテーションスケジュールの最適化)
・遠隔診療の推進(テレヘルスやオンライン診療の充実)
・育児支援の充実(産休・育休制度の拡充や職場内に育児室の整備)
実現には様々な課題や問題があり、全てを即座に変えて行くことは難しいかと思いますが、少しでも参考にしていただき、新しい展開の契機となれば幸いです。
詳細な情報につきましては、厚生労働省の公式ウェブサイトをご参照ください。
該当の記事は、以下のリンクからご覧いただけます。