【先に〇〇を話す】だけで、指示待ちから自律型へ 悩める院長へ激選のONEテクニック、今の時代に必要なマネジメントトークとは?|院長Q&A
院長からの質問にお答えする院長Q&A。今回は「効果的なマネジメントトークを一つだけ教えてください」というご要望をいただきました。
マネジメントトークとは、効果的にスタッフの士気を高め、行動に移してもらうための指示や声かけです。世の中には、多くのマネジメントトークがありますが、今回は効果が高いと思われる方法を1つ厳選しました。ご参考にしてください。
時代によって変化する声かけ
昭和生まれ世代は親や学校の先生から「勉強しなさい、掃除しなさい、〇〇しなさい」と言われてきたと思います。しかし現代では、こうした言葉は効果がないと分かってきています。
では現在はどのような声かけになっているのでしょうか。
例えば「将来やりたいことが見つかり、ある事について勉強しようと思ったときに、学び方を知っておくと叶えやすくなるから、いま勉強をやっておいた方がいいよ」というように、理由を説明する時代になりました。
「片づけしなさい」ということを例に挙げてみると、「片づけておかないとぶつかって危ないから、しっかり片付けておこう」とか「片づけをすると、次に使う人が気持ちよく使えるでしょ。自分が使う時もキレイな方が気持ちがよいね」などといった声かけです。
自分の常識が通用しない多様化時代
「〇〇しなさい」と頭ごなしに指示をするのではなく、その背景や目的を説明するというのが現代のやり方です。なぜこのように変化してきたのでしょうか。
それは常識が多様化しているからです。
情報源が少なかったこれまでの時代と異なり、令和の時代は情報があふれ、価値観が多様化しています。自分の常識が必ずしも相手の常識とは限らない時代なのです。
当然、ルールは守らなければならないですが、ルール以外の部分は、「そういう考え方もあるよね」というスタンスが求められる時代になってきました。
昔は「〇〇をしなさい」という言葉で何となく理解できていましたが、多様性の時代では、1つに絞れないこともあるかと思います。
「〇〇しなさい」という方法論を伝えても、どうしてそれをやるか分からないと、やる気が出なかったり、他の方法があるのにと疑問を持ったりすることが考えられます。つまり、WhatよりもWhyを伝えた方が良いのです。
目的と事例を伝えるマネジメントトークを
診療所でも「〇〇しなさい」という方法論よりも、「〇〇という目的があるから、こうして欲しい」といった願望を伝えるのがよいかと思います。
日常の中で「スタッフが言われたことしかやらない」と思われている先生もいらっしゃるのではないでしょうか。もしかしたら、そうなってしまうマネジメントをしているかもしれません。
幅広い適応力や対応力を求めるには、1言ったら10考えられる力を養ってもらった方がいいですよね。言われたことだけをするのでは、自走・自立する組織にはなりません。
先生自身が「こうなったら良いと思っているから、こういうことをしてほしい」と提案することで、目的がしっかりとスタッフに伝わり「Bというやり方でもいいですか?Cというやり方もあります」という形で相乗効果が見込めるかもしれません。
例えば、先生が伝えたことと違った場面に遭遇したときに、「先生の目的に沿うように、Bという方法にしておきました」と別の案がスタッフから出てくるとことが、とてもコスパのよいマネジメントトークなのではないでしょうか。
今回は効果的なマネジメントトークは何かというご質問について「目的や願望を説明してから、事例を一つ話す」というやり方をご提案させていただきました。
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