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求人は開業時が最も集まる!このチャンスを活かす採用人数と経営の考え方|開業Q&A

先生方から寄せられた開業に関する質問に「今の時代ならどうするか?」という視点でお答えする「開業Q&A」。今回は「開業時何人採用したらいいですか」というご質問をいただきました。
(今回は医科の先生向けの記事です。歯科の先生向け記事もご用意しております。)

コンサルタントとしての視点を交えてお話していきますが、医科は科目や地域によって異なりますので、1つの考え方としてご参考にしていただければと思います。

こちらの表は患者数と採用人数の関係を示しています。

患者数30人60人
受付1.5人常勤2人
看護師1.5人常勤2人
MAPA 1人

それでは、採用人数を決めて行く上でのポイントを4つご紹介していきます。

開業時は全てが新患対応

非常に重要なポイントは、「開業時は全てが新患対応」ということです。最近の新患への対応は昔に比べて、非常に気を配るようになってきているかと思います。口コミに繋がるだけでなく、「新患対応が良いと、かかりつけ医になりやすい」ということも分かってきています。

最近開業した診療所の中には、受付で患者さんの症状だけでなく普段の生活を丁寧に聞くということをやっているところもあります。

初診時の対応に時間をかけても余力があるよう、受付の人を増やすことをオススメしています。

人件費の不安解消へ具体的に試算を

「開業特需」というくらい開業時は応募が多いのが特徴です。このアドバンテージを最大限活用し、開業時だからこそ、採用人数を増やすことがよいと考えています。

そうは言っても、採用する人数を増やすと、人件費やマネジメントに関して不安に思われるのではないでしょうか。

そこでオススメしているのは、今後診ると想定される症例、その症例にかかる時間を踏まえた上で、何人の患者さんを診ることができるか、そして保険点数によって売り上げを計算するということです。そうすることで、どれくらい人件費に費やせるかを判断できるのです。

人は不明確なことに対して不安を覚えるものです。人件費の不安があれば、ぜひ具体的に想定し、具体的な数字を出してみてはいかがでしょうか。

開業特需をいかし有資格者は多く採用

開業特需を最大限いかすためにも、有資格者はやや無理しても採用することをオススメしています。例えば、看護師2人の採用を予定してたところ3人の応募があり、3人目を迷った場合は、採用した方が良いと考えています

無資格の人たちは、テクニックを使っていけば、開業後も採用が可能ですが、有資格者はオープニングに比べるとハードルが高くなってしまいます。

今後採用が難しくなる人たちを開業時に多めに採用するということを頭の片隅に置いていただければと思います。

ただし、人数を増やすことで人件費の問題も出てくるので、前述の通り、具体的に数字を出して、判断していただければと思います。

メディカルアシスタントを多めに採用を

最後に、受付兼助手をなるべく採用することをオススメしています。

初診対応や患者さんへのサービスが以前よりも高度になってきていて、説明する機会も増えてきました。例えば看護師さんでなくてもできることをMAに任せていくことで回転率が上がり、待ち時間も減って患者さんの満足度も上がっていきます。

さらにMAがいることによる大きなメリットは、休みやすさとリスク回避です。

同じ職種の人が常勤で2人だった場合、「自分が休んだら相手に迷惑をかけてしまう」と考えると休みづらくなり、結局、休めない状態になってしまうのです。それが退職の理由になる場合もあります。

これが、常勤2人にパート1人(0.5人分)がいたとすると、2.5人という状態で回すことができ、幾分か休みやすくなるのです。

さらに、兼務できる人がいるだけで、もし職員が退職したとしても、業務が滞らない状況を作ることにも繋がり、リスク回避の意味も持ちます。

動画はこちらから

今回は採用人数を考える上で大切にしたい4つのポイントをお伝えしました。

ご参考にしていただければと思います。詳しくはこちらの動画もご覧ください。

動画はこちらから

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著者:IGYOULAB編集部(イギョウラボ)

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