情報発信だけではない!診療所での動画活用3つの経営メリットとは?
誰もがスマートフォンを持ち生活の一部になった現代。診療所でも動画の活用が注目を浴びています。今回は、診療所におけるYouTubeの活用について考えていきたいと思います。
スマホではじめるYouTubeスクール主宰している かとうさやかさんに伺いました。
映像配信スキルは医療経営における3つのメリット
「自院で映像を配信できるスキル」には大きく3つのメリットがあります。
①スタッフが自院自社の信念やブランド価値をより深く理解できる
②最新情報をより正確に周知できる
③低コストで自社ブランディングできる
それぞれ詳しく見ていきます。
スタッフの自社の信念やブランド価値の理解促進
1つ目は動画制作の過程が自院の特徴の理解に繋がるということです。動画制作は「サービスを理解し」「要約し」「伝わりやすく伝える」スキルが必要です。スタッフが制作に関わることで、自動的に自院への理解が深まります。
また制作に関わったスタッフは、得意とする医療や治療方法だけでなく、診療所の理念やこだわりに自然と触れることになります。「スタッフの自院に対する理解」こそが経営面での一番のメリットと言えるのではないでしょうか。
手順や品質をより正確に周知できる
2つ目は、最新情報をより正確に周知できることです。
動画の情報伝達能力は、テキストベースの5,000倍の情報量と言われています。マニュアルの変更や新しいサービスの導入の際に、口頭やテキストに加えて動画にすることでより理解が深まることが期待できます。前述したように、動画を制作したスタッフがいち早く内容を理解できるのもメリットです。
また、動画は繰り返し視聴できますので、指導するスタッフが繰り返し何度も同じことを伝える手間を省くことができます。
低コストで院内外にブランディングできる
3つ目は、SNSなどでの動画配信を通じて、低コストで院内外ブランディングをすることができることです。
SNSでの発信を集患目的で行っているケースは多いと思いますが、もう一つ大きなメリットがあります。それは「ザイオンス効果」、何度も繰り返し接触することで、好感度や評価が高まっていくという心理的傾向です。
またこの理論は地域や患者さんだけではなく自分達の職員にも当てはまります。
いわゆるテレビCMや広告と違い、SNSなどを活用した動画配信の大きな特徴は「配信者を身近に感じる」ということです。定期的な動画配信は「作られたもの」よりも「生の声」を好む傾向が強いSNS発信とも相性が良いと言われます。
自院に動画を作ることができるスタッフがいると手軽にSNSでの動画配信ができるため、「予算をかけて立派な動画を作る」大手企業の洗練された広告よりも視聴者が身近に感じやすくなります。
以上のことをまとめると
①スタッフが自院の信念やブランド価値をより深く理解できる
②手順や品質をより正確に周知できる
③低コストで院内外ブランディングできる
これらが「自院で映像を配信できるスキル」のメリットになります。
次回の記事では、動画制作のメリットについて一問一答形式で伺います。(2月10日配信予定)