診療所運営にも生かしたい!新入社員が職場や上司に求めていることの意識調査結果が公表
今年度の新入社員を対象にした一般社団法人・日本能率協会の「新入社員意識調査」の結果が公表されましたので共有させていただきます。
新入社員は職場に何を求めているのか、理想の上司像とは。ぜひ職場づくりの参考にしてみてはいかがでしょうか。
日本能率協会の調査概要
日本能率協会の新入社員向け公開教育セミナーの参加者を対象に、仕事や働くことに対しどのような意識を持っているかに関する調査が行われました。4月4日から4月8日にインターネット調査で実施し、545人から回答を得た結果となっています。
理想的な上司とは?
理想の上司・先輩を尋ねた質問の回答は、「仕事について丁寧に指導する人」で約72%となり、2012 年以降の調査で過去最高となりました。
そして、「言動が一致している上司・先輩」が約37%、「仕事の結果に対するねぎらい・褒め言葉を忘れない上司・先輩」が約29%と続いています。
2012 年、2014 年に数値の高かった「場合によっては叱ってくれる上司・先輩」や「仕事の結果に対する情熱を持っている上司・先輩」は、今回大幅に下がりました。
仕事上の不安とは?
仕事をしていく上での不安について尋ねた質問では、「上司・同僚など職場の人とうまくやっていけるか」が 約65%を占め、1 位となっています。
そして2位は「仕事に対する現在の自分の能力・スキル」で約53%、3位は「仕事での失敗やミス」で約39%となりました。
1位、2位となった人間関係や自身の能力に関する不安は、過去の調査から大幅に高まっています。
上司や人事への期待は?
意欲や能力を高めるための上司や人事への期待を尋ねる質問への回答は、「成長や力量に対する定期的なフィードバック」が約62%と最も高くなりました。
続いて「ワークライフバランスをとれる柔軟な働き方ができる環境づくり」が51%で2位に、3位は「キャリアや価値観・強みや弱みについての定期的な話し合い」で約47%でした。
抵抗がある業務とは?
仕事をしていく上での抵抗感について尋ねた質問では、「上司や先輩からの指示があいまいでも質問しないでとりあえず作業を進める」との回答が「抵抗がある」+「どちらかと言えば抵抗がある」との回答が約83%と最も高くなりました。
この他にも、調査から、プライベートを優先させたいと考えている人が8割を超え、仕事は「量」より「質」で評価してほしいと考えている人も 8割以上いることも明らかになりました。
あとがき
調査結果を見ると、指導を受けられる環境や、定期的なフィードバックなど、新入社員を放置しない職場づくりや一人一人に合わせた対応の必要性を感じました。また、質問がしやすいなど雰囲気づくりや人間関係の構築の大切さも感じます。
日本能率協会では、上司に対しても、今までの育成方法を見直し、育成方法に対する教育機会をつくることも提案しています。
価値観が多様化し、時代が変化する中で、「いま」にあった職場づくりを目指していきたいものです。
日本能率協会HPはこちら
「2022年度新入社員意識調査」結果報告 | 一般社団法人日本能率協会 JMA
意識調査の結果の資料はこちら
出典:2022年度「新入社員意識調査」(一般社団法人日本能率協会).pdf