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スタッフの一員である経験を活かした人材育成と組織作りを

医療法人 FUKUJINのマネージャーを務める木村 みど理さんに、クリニックのスタッフの一員から起業するに至った経緯を踏まえながら、広がる可能性についてご寄稿いただいています。前回の記事では、起業までの道のりなどについてお話しいただきました。今回は、木村さんが立ち上げた医療専門コンサルティング会社「Verde(ヴェルデ)」の事業への思いなどについて聞きました。

人材育成から組織作りを提案

今もなお、4つの医院を運営する法人の現役スタッフ、マネージャーとして勤務しています。主な業務は、スタッフ採用や教育、リーダーなど後継者の育成、ミーティングのファシリテーター、1on1などです。

現役のスタッフであることで、スタッフの悩みを理解でき、先生やスタッフ双方の立場に立って考えることができるという強みを生かして、Verdeでは、スタッフの人材育成から組織作りまで幅広くご提案しています。

なぜ他院の皆さんに対しても活動をしているのか。

それは法人内で月に1度、4つのクリニックで1on1やスタッフ向けの勉強会を行うなど、多くのスタッフと関わり、院長とスタッフの間で「どうしたらこのクリニックが良くなるのか」を考え続けてきたことで、院長とスタッフ両方の悩みに共感し、理解できるのは自分の強みだと思ったからです。

スタッフ1人の変化が、診療所にとって大きな変化をもたらす可能性があることを伝えることで、スタッフや先生の新たな気づきに繋がればという想いで活動しています。

一冊の本との出会い

私がこのように考えるようになったきっかけは、「7つの習慣」という本との出会いでした。

この本は世界中で読まれているビジネス本で、即効性のあるテクニック、やり方だけを覚えて成果を出すのではなく、自身の在り方を大切にし、人と協力して成果を生み出そうという考え方が書かれています。

どう人を動かすか、結果を出すことにばかり捉われていた私には、まず自身のあり方を見つめ直す必要があると考え、7つの習慣の認定ファシリテーターの資格をとることにしました。そして人材育成、チーム育成に生かすという新たな目標ができたのです。

「7つの習慣」を学び、問題解決への考え方が大きく変わりました。実践するようになり、特に変わったのがミーティングです。「トップダウンで解決するのではなく、まず話し合う」そのファシリテーターが私の役割です。

1.どんな状況でも自分ができることはある
2.今後どうしていくか、どうすればよくなるかイメージする
3.今やるべきことは何か
4.全員のWinを考える(クリニック・スタッフ・患者さん)
5.全員のWinは何かを理解する
6.みんなが意見を合わせ、より良い案を導き出す
7.ひとりひとりが強みを生かし、リーダー性を発揮する

上記のことを実践していく中で、自分の考えを発言できる場所、自分の存在を認めてもらえる機会、役割があることを認識できることで、スタッフがイキイキと働けることを目の当たりにすることができました。

スタッフの定着に欠かせないリーダー育成

スタッフの定着はクリニックの経営にも関わる問題です。教育する側、される側の相互理解が不可欠です。

私はまず教育する側、リーダーの成長が重要だと考えています。そもそもリーダーになる人材がいないという問題もあるかと思います。

初めから自分がリーダーになると思って入職するスタッフはごくまれです。私自身もそうでした。だからこそ、そのプロセスを一緒に考えていくことができます。

そのために私がクリニックで実践し続けていることは

・先生とスタッフが同じ方向性で仕事ができるようサポートする
・リーダースタッフの原石を見出し、成長をサポートする
・私はできるレベルから、お互い協力して取り組むチーム作りをサポートする
・クリニックでの問題を、それぞれの価値観でなく、最善な選択で一緒に解決策を見出す
・教育で悩む先生、スタッフのサポートをする

やり方を教えるだけではなく、なぜそうするのかを伝える。方向性を揃えた上で、個人の強みを発揮する。できないときはなぜできなかったのか理解しようと努める。その上でスキルが生かされるのです。そして何よりも誰に言われるのかが重要です。

「人は効率ではなく、効果で考える」これも7つの習慣で学んだことです。

テクニックだけではなく、ものの見方や考え方を大切にすることで安心して働くことができる職場作りを、私が現場で実践し続けたことで得られた気づきをお伝えし、みなさんの状況に応じて一緒に考えていきたいと思っています。

過去の経験を生かして学びの機会をご提案

先生に対しては、新たな取り組みを始めるとき、スタッフにやらされる感を持たずに取り組んでもらえるか、リーダーをどのように育成するのか、4つのクリニックをマネジメントしていく中で効果的だった取り組みを失敗したケースも含めご紹介させていただきます。

私がいちスタッフからマネージャーに成長し、さらに起業に至るまで、現在もやりがいを持って働くことができているのは、たくさんのサポートや学びの機会があったおかげです。今後はそれを私が発信していく役目だと思っています。クリニックで働くことが、想像以上に人生を豊かにする可能性があることをスタッフさんが感じてもらえれば嬉しいです。

株式会社 Verde
愛知の医療コンサルティング会社のヴェルデのHPはこちら

医療法人 FUKUJINは、愛知県東海市、知多市、愛西市、豊田市に耳鼻咽喉科、皮膚科を運営している医療法人です。
医療法人FUKUJIN

著者:木村 みど理

株式会社ヴェルデ 代表
医療法人FUKUJIN マネージャー
7つの習慣・実践会 認定ファシリテーター


愛知県に4件のクリニックを展開する医療法人FUKUJINのマネージャーとして全クリニックのリーダー育成やスタッフの1on1ミーティングを実施。法人理念である物心両面の豊かさを叶えるために組織と人材を育成する役割を担う。

株式会社ヴェルデの代表として「7つの習慣®」を医療機関のスタッフに取り入れる活動を行っている。

医療法人FUKUJIN
・ふくおか耳鼻咽喉科 https://fukuoka-jibi.com/
・新知台耳鼻咽喉科 https://shinchidai-jibi.com/
・とみよし皮膚科クリニック https://tomiyoshihifu.com/
・のみ皮膚科クリニック https://nomihifu.com/
株式会社ヴェルデ https://verde-medical.com/