予測不能な時代に伸びる院長は前例にこだわらない。「いいね!やろう!」で経営力アップ!
院長から寄せられた質問にお答えする「院長Q&A」。今回は「『いいね』という言葉をよく使うね。たまには、それは違うのでは?ということも言ってみたら」というご意見をいただきました。
「いいね」という言葉を大事にしているのには、理由があります。
正解のない、予測不能な時代に入り、前例がないことにチャレンジしていかなくてはならない時代となりました。そんな時代だからこそ「まずはやってみよう」というチャレンジする姿勢が大切だと感じているからです。
まずはやってみる チャレンジできる声かけを
前例のないことに挑戦することは不安が伴いますし、かけた労力や時間が無駄になったらどうしようと考えてしまうこともあると思います。さらに、勇気を持って提案したアイデアを批判されると、「次もやってみよう」という意欲を失い、職場で議論することもなくなってしまいます。
議論が巻き起こらないと、前例のない時代に挑戦し、自分なりに上手く行く道筋を探し出すチャンスも減ってしまうのではないでしょうか。挑戦することが大切だと思うので、まずは、相手の意欲や挑戦を認める「いいですね」「いいね」という第一声を大切にしています。
何かに挑戦をしようとする時、かつては「PDCAサイクル」をもとに行ってきたことが多かったと思います。PDCAは「Plan(計画)」「Do(実行)」「Check(評価)」「Action(改善」)」の頭文字で、なるべく失敗しないように、ある程度、計画して実行しようという方法です。
前述した通り、先が見通せない現代では、「とりあえずやってみよう、やりながら修正していこう」ということが求められるようになってきました。経営者側が「よし、やってみよう」という前向きな姿勢を持ち、迅速にスタートできることが大切なのではないでしょうか。
よい前例を待っていては遅い!
物事を進めることが停滞したり、良い前例が出てくるまで待ったりすると、どんどんチャンスが失われていきます。気が付いたら、周りから一歩遅れをとってしまうということにもなりかねません。
コロナ禍で、こうしたことが診療所でも明るみになりました。感染対策について周りの出方を見てから動くと話していらっしゃった先生の中で、「自分なりに考えて、対策を進めればよかった」と後悔されていた先生が多かったのが印象的でした。
周りの出方を伺っているうちに、「ここはまだ感染対策をしていないのか」と離れていった患者さんもいたようです。そして、感染対策への診療所としての姿勢を見ていた職員の中でも「いざというときに頼りない」と感じ、離れてしまった人がいたということでした。
前例のない時代、新たな価値観の世代とともに
これからの診療所の経営において大きく変わると考えられるのは、DX(デジタルトランスフォーメーション)やオンライン化などが挙げられるのではないでしょうか。仕組みやシステムの部分だけでなく、私たちの想像をはるかに超える価値観を持つ若い世代が出てきています。その世代の人たちを、コアメンバーとして診療所に迎えていく時代になります。
こうした前例のない時代に、まずは経営者が「いいね、よしやってみよう」と一つの案をすぐに実行させながら、修正を繰り返し、より自分たちにとってよいものに変えていくという経験が増えればと思い、「いいですね、先生やってみませんか?」ということをお伝えしているのです。
そして、物事に挑戦することで、現場が好転するように、働きかけをすることも大切だと考えています。先生方は職員から提案を受けることも多いかと思います。「それいいね」と言って放置するのではなく、挑戦してもらい、その中で修正や改善できるような声かけも大切にし、楽しみながらいまの時代にあった経営をしていただければと思います。
参考にしていただければ幸いです。
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