開業スタートダッシュを叶えるよい人財を集める採用時期とは?常勤とパートによって違う転職活動、新卒ならもっと早い時期から|開業Q&A
先生方から寄せられた開業に関する質問に「今の時代ならどうするか?」という視点でお答えする連載「開業Q&A」。
今回は「いつから採用活動を始めたらいいか?」という質問をいただきましたので、弊社の開業コンサルとして大切にしていることを踏まえて、お答えしていきます。
1カ月間の研修期間を設定
まずは開業日を決め、1カ月間の研修期間を設ける前提で開業日の1カ月前を入職日に設定することをおすすめしています。研修期間は少なくとも1カ月とることをおすすめしています。弊社のクライアント様の中でも1カ月もしくはそれ以上の研修期間をとっているところは、離職率が低く、開業時のチームワーク、人間関係のトラブルも少ないと感じるところが多いからです。
最近では開業日を5月中旬にするところが多い傾向にあります。GW前半に内覧会を行い、GW後半は休みにし、体制を整えてから開業するケースをよく見ます。また研修を行うため、建物も開業1カ月前には完成されていることが必要です。
採用活動の開始時期について、例えば5月中旬を開業日に設定し、4月1日を入職日として、1カ月の研修期間を設けます。この時、求職者の事情も考慮したいものです。今勤めている場所を辞めて入職する方には、現在の職場への配慮ができるような形で求人活動を開始すると良いと思います。
先生方も、いまの職場をすぐに辞めて有給消化し、転職する人よりかは、しっかりと引継ぎを行い、退職届はその職場の規程に沿って提出する人の方がいいと思われるのではないでしょうか。
そうなると逆算して、4月1日に入職するには、3月末日には退職している必要があります。クリニックは15日締めが多いため、3月15日に退職することを考えると、この日よりも1カ月前の2月14日までには退職届けが受理されていることが望まれます。
そして、退職届受理の3日ほど前の2月10日には先生に報告する期間が必要で、合否通知はさらにその前にしなければいけません。常勤の方で2カ月前までに報告する必要がある場合は、さらにその1カ月前には採用通知を送る必要があり、1月10日には合否の通知が必要になります。
入職日4カ月前から採用活動を
採用される方の事情を考えると、採用活動は入職日の4カ月前から始めることが望ましいと思います。求人は選考開始の1カ月前までには、採用活動を開始することが求められます。採用活動は目安として、告知に2週間、選定や面接に1週間ほどの時間を要します。
面接の期間は1週間ほどかかりますが、気になる点がある場合や決めきれない場合は二次面接、三次面接をやっていくと良いと思います。そうなると1カ月ほどかかります。
余談ではありますが、東海地区では求人チラシを配布することが多いです。通常の折込チラシとして配布すると、新聞をとっている家庭にしか配布されませんが、「全域配布」にすると新聞をとっていない家庭にも配布されます。ただ指定日しか配布できないことが多いため、全域配布の日程に合わせる必要があります。
新卒を採るなら10月から
新卒を採る場合は、前年の10月に始めることをおすすめしています。新卒採用の場合は、一般企業と足並みをそろえた採用活動開始が望まれます。一般企業の就職活動に合わせて求人活動を始めることで、募集要項が学生に目に入ります。早いところであれば、6月から始める企業もあります。
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