業務改善にPDCAは古い?医療現場で効果を出すにはOODAの方が選ばれる理由を解説|院長Q&A
IGYOUTV(YouTube)にて公開した動画、院長Q&A「業務改善にPDCAは古い?医療現場で効果を出すにはOODAの方が選ばれる理由を解説」では、「業務改善を検索するとPDCAは時代遅れだと出てきますが、実際はどうでしょうか?」という院長先生からのご質問にお答えしました。ぜひご視聴ください。
PDCAとは
PDCA(Plan-Do-Check-Act)は、元々は日本で製造業や工場などの品質管理とプロセス改善のために開発されました。
計画(Plan)を立て、実行(Do)し、結果を確認(Check)し、評価して行動(Act)を起こすサイクルを繰り返すことで、効果的な業務改善が期待される手法です。
「時代遅れ」と言われる理由
PDCAは効果的な手法ではありますが、その一方で会議や打ち合わせに時間がかかるというデメリットがついて回ります。
迅速な行動が求められる現代においては、実行(Do)しながら柔軟に考えることが重要です。
この視点から、「PDCAが時代遅れである」との見方が一般的になってきているのだと感じます。
医療現場で結果が早く出るのはOODA
動画では、PDCAに代わる業務改善手法としてOODA(Observe-Orient-Decide-Act)を紹介しています。
OODAは、アメリカ空軍の軍事理論から生まれた手法で、状況を見て(Observe)、判断をして(Orient)、即座に決定(Decide)し、素早く行動(Act)に移ることで、業務の迅速かつ効果的な改善が可能となります。
状況が分かればとりあえず行動してみて、行動しながら修正していくという特長が今の時代にふさわしく、注目を集めています。
クリニックや歯科医院では、診察や治療、患者さんのケアといった直接的な業務が多く、会議時間に制約があることから、「時代遅れ」というよりも「PDCAよりOODAがより適している」と言えます。
OODAの柔軟性と即応性が、医療現場において迅速な改善を実現するために重要な要素となるでしょう。
動画はこちらから
詳しくはこちらの動画をご覧ください。
編集後記:今すぐ実践できる付箋メソッドをご紹介!
最後に、「OODAで業務改善してみよう!」と思っていただけた先生に、具体的な実践事例を1つ紹介します。
ワーク研修での実例で、付箋を活用した方法があります。
待ち時間対策の改善を考える際、スタッフに1人5個ずつ具体的な待ち時間の事例や原因を書き出してもらい、付箋をカテゴリー分けします。
次に各カテゴリーごとに即効性のある3つの対策を別の付箋に書き出し、優先順位をつけます。
これを共有スペースやボードに貼り、進捗を確認するために実践後の変化や課題を新たな付箋に記録します。
スタッフ全体が協力してプロセスを透明化し、会議なしで即座に改善につながる手法としておすすめしています。
ぜひご参考にしてください。