患者満足度UP!滑舌の良し悪しで聞きやすさが変わる|あなたの言葉、患者さんに正しく伝わる話し方
ビジネスパーソンや教育現場、個人向けなどに話し方講座を行っている現役アナウンサーに、3回にわたって、“伝わる”話し方について伺う特集。
今回は聞き取りやすい「発音」、そして相手に伝わる話し方についてお伝えします。
コロナ禍でマスク越しのコミュニケーションが日常となり、特に「声」や「話し方」の重要性を感じることが増えたのではないでしょうか。
声はその人の印象の良し悪しを大きく左右する一つの要素です。朝礼などでも出来る印象アップのための発声練習も動画でご紹介いただきます。
目次
伝わる声へ 唇や舌の動きもポイントに
高齢の患者さんや顔を見てくれない人とのコミュニケーションでは、伝えるのが難しいと感じることもあるのではないでしょうか。聞き取りやすさは、声の大きさ以外に、滑舌も大きく影響します。
口の周りや舌の筋肉がポイントになる滑舌。
滑舌のよさは唇や舌の動きもポイントになってくるのです。唇や舌の体操をして鍛えていきましょう。
まず体操をする前に早口言葉を言ってみましょう。そして体操をした後に、再度同じ言葉を言ってみましょう。きっと口が動きやすく滑舌がよくなっていることを感じると思います。
職員と一緒にできる1分トレーニング 「唇と舌の体操」
①唇の体操
「ブ~」と音を出しながら、唇を振動させましょう。
ポイントは、勢いよく息を唇に押し当てながら唇を振るわせます。
②舌の体操
「ル~」と音を出しながら、舌を振動させましょう。(巻き舌)
舌を巻く位置は、喉の奥よりも下の歯に近い位置で巻き舌を作ることがポイントです。勢いよく舌に息を吹きかけましょう。
トレーニング動画はこちらから
では実際に動画で練習してみましょう。
唇と舌の体操をするだけで、滑舌や声が変わります。驚くほど話しやすくなりますよ。
まずは一度、職員全員で朝礼などで試してみてはいかがでしょうか?
最初の挨拶と1分間のトレーニング後の声の変化を感じることで、職員のみなさんと楽しく組織向上を図れるかと思います。
専門用語を分かりやすい言葉に置き換える
医療は特に専門用語が使われますが、専門的な言葉が続くと、患者さんの理解が追い付かず取り残されてしまい、内容が頭に入らなくなってしまいます。
専門用語を分かりやすい言葉に言い換えることで、患者さんが理解しやすくなり、印象もよくなります。
また、病院に来て不安な患者さんも多い中で、ネガティブな言葉ではなく、少しでもポジティブな言葉を選ぶことも大切です。
患者さんとの会話の際には、視線を向けずに話すのではなく、きちんと体を向かい合わせ、さらに視線を合わせて話をすることで安心感を与えることができます。
声のトーンも低い声でぶっきらぼうに話すと威圧的な印象を与えかねないので、明るい表情を心掛けましょう。話を聞く際も、“表情のエンジン”は切らないように。アイコンタクトに加え、大きくうなずくなど、「聴いているよ」というサインを送ることも効果的です。言葉そのものも大事ですが、話し方・聴き方の姿勢や態度で患者さんからの印象は大きく変わるのです。
ぜひ、明るい表情や声、そして言葉遣いや話し方を意識しながら、患者さんや同僚のみなさんと、よりよいコミュニケーションをとっていただければと思います。周りを明るくする話し方ができる人が増え、毎日の仕事が楽しくなることを願っています。
ご質問やご要望などはお気軽にIGYOULAB編集部までお寄せください。
メールアドレス(IGYOULAB編集部)info@igyoulab.com
講師:浅井見祐伎アナウンサー
元岐阜放送アナウンサー。テレビやラジオで、ニュースや生中継リポーター、パーソナリティーなどを経験。その後フリーへ。現在は、司会や、広報、さらに話し方講師としてマンツーマンのオンライン話し方教室を開くなど「伝える」仕事の幅を広げている。
話し方のコツを学んでも実践し継続していかなければ、伝わる話し方には繋がりません。人によって弱点が異なり、自分の話し方を客観的に分析し、足りない部分を知ることで効率的にレベルアップすることができます。
「自信がつき仕事が楽しくなる伝わる話し方講座」など団体や個人に合わせたレッスンや講座の参加も受け付けています。
★1回お試し伝わる話し方講座/オンライン(20分):5,500円(税込) ※講座の内容は、ご相談させていただきます。IGYOULAB特典として2,200円(税込)で受けることができます。
自分の話し方のチェックや、アナウンサーが声や話し方を聞いた上で、その方に合ったワンポイントアドバイスもできますので、ぜひご活用ください。
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